ピョンヤンから祖国の選挙を見て  小西隆裕

2014年12月19日 23:16

「安倍信任投票」の結果は?   小西隆裕 「安倍圧勝」を狙った「騙し討ち解散・総選挙」が終わった。終わってみて、この選挙を評価すれば、選挙の性格は「安倍信任投票」、その結果は「不信任」と言えるのではないか。その心は、「野党は相手にならなかった。しかし、安倍政権も信任されたとは言えない」ということだ。その根拠は、何よりも50%をやっと越えた史上最低の投票率だ。ここに「安倍不信任」がはっきりと示されている。根拠の二番目は、最大の焦点、沖縄での自民全敗、辺野古移設反対「オール沖縄」の4戦全勝だ。この一番争点のはっきりした選挙の焦点での全敗がもつ意味は大きい。三番目の根拠は、当初から300を超えると圧勝が予想された安倍自民の獲得議席が意外に伸びず、前回の3議席減になったことだ。あれだけの独断場でやりたい放題やった安倍自民を冷ややかに観ていた観客の半数近くが退場したばかりか、残った観客からの拍手もまばらだったというところだろう。この選挙結果の持つ意味は大きい。万一、安倍自民がその意味を無視し、「多数」をお墨付きにこれまで以上の暴政をやれば、厳しいしっぺ返しに会うだろう。